《海外個人旅行に使うバックパックについて》
001)きれいなバックパックは泥棒の標的
002)バックパックの基本常識(どういうバックパックを買ったらいいか)
003)日本人旅行者と欧米人旅行者のバックパックの違い
世界旅行者が20年以上愛用の「Wilderness Experience」
001)きれいなバックパックは泥棒の標的
バックパックは海外個人旅行者の基本だ。
つまり、金をかけて、いいホテルに泊まり、タクシーで移動するタイプの旅行はしていませんよという看板みたいなものだよ。
とはいっても、日本人バックパッカーは金を持ってるけどね。
日本人は日本人であるというだけで、バックパッカーでもツアー参加者でも金を持っていると考えられるので、必ず狙われる。
特に、バックパックがピカピカの新品で、高そうなものだと、旅慣れてなくて、金を持っているとバレバレだ。
だから、バックパックは、できるだけ汚れた、使い古したものがいいことになる。
使い古したバックパックは、「僕はいろんなところへ旅をしたことがあるし、泥棒にもあっているので、もちろん大事なものはバックパックに入れたりしてませんよー!」と大声で叫んでいるわけだ。
だから、新品のバックパックを買う時も、できるだけ安いものを買った方がいい。
それを自分でも、汚して、触りたくないようなシミなんかつけておくといいだろう。
できたら、新品の時から、いかにも古いような模様や色のバックパックをデザインしたらいいと思うよ。
ジーンズだって、最初からウォッシュアウトしてあるものだってあるんだからね。
なお、新品の時から染みが付いて汚いバッグというアイディアは、世界旅行者の発案です。
商品化するときは、あとあとトラブルにならないように、ご相談ください。
002)バックパックの基本常識(どういうバックパックを買ったらいいか)
注意しておかなければいけないのは、登山用のバックパックと海外旅行用のバックパックは違うということ。
登山用のバックパックは、自分が背負って長時間歩いたり、山を登ったりします。
でも、海外旅行用のバックパックは、実際に背負って歩く時間は、そんなに長くないです。
たいていは、バスや列車や飛行機に預けてしまうわけで、背負って歩くのは、安宿街でホテルを何件もチェックしながら歩く程度です。
ですから、あまり背負ったときの感じがいいものを選ぶ必要はありません。
一番のポイントは、ファスナーが付いていて鍵がかけられるかどうか。
登山用のバックパックではファスナーではなくて、紐で口を結ぶものがあります。
これだと、鍵がかからないので、荷物預かり所などで、預かることを拒否される可能性があります。
登山用のバックパックは、口が小さくて、バックパックを大きく開くことができません。
海外旅行用のバックパックは、ファスナーで大きく開いて、全体を一目で見ることができます。
海外旅行中は、しょっちゅう荷物の出し入れをしますから、大きく開くものでないと、荷物の出し入れが大変です。
また、大きさですが、これは、僕の場合は機内持ち込みできるぎりぎりの大きさ(40リットル程度)にしています。
これは、ほかの旅行者のバックパックと比較すると、かなり小さく見えます。
一般的に、欧米人のバックパックは大きいです。
日本人は、できるだけ荷物を持たないようにします。
日本人の場合、南米一周一年間をデイバッグひとつでやる人もいます。
東南アジア旅行をスーパーマーケットのビニール袋ひとつでやる人もいます。
ただ、バックパックは何年も使うことになります。
しかも長持ちします。
僕の場合は、20年以上前にインドに旅に出る直前に買った「Wilderness Experience」のバックパックを今でも使っています。
そういう意味では、最初にいい物を買ったほうが、いいかもしれませんね。
一時期、バックパックにキャスターが付いたものがありました。
が、飛行機に預けたときの乱暴な扱いで、キャスターが壊れることが多いこと、キャスターが付くと使いにくいこと、キャスターの分だけ重くなること、などで一気に廃れてしまいました。
バックパックは、ぶつけたり、放り投げたり、踏んづけたり、乱暴な扱いをされるものです。
ですから、余計な機能は付いてないほうがいいです。
「トリニダードトバゴ旅行記 バックパック」も読んでね。
003)日本人旅行者と欧米人旅行者のバックパックの違い
バックパッカー初心者の質問に多いのが、「どのくらいの大きさのバックパックがいいんでしょう?」というもの。
これはインターネットでの定番質問になっている。

日本の女の子からの「私はバックパックが重すぎて、背負ったら立ち上がれませんでした(涙)」というレポートもある。
日本の女の子は体力がないんだなー。
そんなに足腰が弱いと、丈夫な子供を埋めないよ。
先日、オーストラリアと日本の女子サッカー試合があったが、日本女子(なでしこジャパン)は完敗した。
これはどうしようもない体力差があるからだね。
なにしろ、オーストラリア人の女性は体力はあるし、気力もすごい。
バーなんかでは、オーストラリア女性は腕相撲をして楽しんでいるくらいだからね。
だから、僕は何度も言うが、女性に限らず、日本人は体力的には欧米人、黒人に負けている。
ズバリ言うと、大陸の中国人や韓国人よりも体力は落ちる。
これははっきりしたデータで証明される。
それが僕が「日本人にはスポーツは似合わない」と言う理由なんだよ。
そのせいか、日本人のバックパッカーの特徴は、とにかく旅慣れるほど荷物の量が少なくなること。
逆に、荷物が極端に少ない日本人旅行者は、旅行経験が多いと考えてまず間違いない。
僕は、小さなデイバッグ一つで南米一周をやっていた薬剤師くんと、一緒に旅したことがある。
また、東南アジアでは、なんとスーパーマーケットのビニールの袋1つで旅をしていた日本の若者にも出会った。
僕は旅行経験が多い割りに、荷物が多い。
ただ、ほとんどは本なんだよ。
だから、荷物を減らすことはできない。

世界旅行者@バンド/上海
写真を見れば、バックパックがかなり小さくて(40リットル程度)、身体の前に大きなデイバッグを下げているのがわかるだろう。
これで、2つあわせると15kg程度になる(中身はほとんど本だからね)。

ところで、欧米人のバックパッカーの荷物はとにかく大きい。

欧米人男性旅行者@カオサン通り
写真はカオサン通りの朝、欧米人旅行者がおそらくはこれから宿を探しに歩いているところだ。

欧米人の男性は、とにかく立派な身体をしているので、思い切りバックパックが大きいことがわかる。
それにパンパンに膨らんだデイバッグを持っている。
これは、服が多いんだと思うよ。
だから、かさばる割には重さはそんなでもない。
欧米人はカオサンに泊まるにしても、カフェの付いたホテルに泊まって、のんびり一日過ごしていたりする。
だから、服もオシャレにいろいろ変えたりするんじゃないかな。
これが基本の形だね。
欧米人のカップルなどになると、これにもう一つ大きな手提げバッグを2人で下げて歩いていたりする。

欧米人女性旅行者@ランブトリー通り

欧米人女性旅行者@ランブトリー通り
こちらの写真は、ランブトリー通りの朝見かけた女性のバックパッカー。

大きなバックパックを背負って、胸の前にはデイバッグがある。
この写真で欧米人バックパッカーと日本人との荷物の大きさの違いがはっきりわかるよね。
欧米人の女性バックパッカーは、スカートで旅をする人も多いよ。
それから、やはり、オシャレをするので着替えが多い。

僕の場合は、重い本を旅先で置いてきたり、不要になった本を日本へ送り返したりする。
普通の人は旅を続けていくに従って、お土産で荷物は増えるが、僕は荷物が少なくなる。

とすると、バックパックはスカスカになっていくので、デイバッグをバックパックに収納して、一つにまとめてしまうこともできる。

日本人の海外個人旅行についての心配事の一つ、「どのくらいの大きさのバックパックを持っていけばいいか」は、だから、旅についての考え方によるんだよ。
でも、日本人で旅行初心者のときは、小さなバックパック(40リットル程度)を使って、あとはデイバッグで調整すればいい。

デイバッグは、旅ではなくても日常でも使えるから、買っても持て余すことはないからね。

【写真】世界旅行者@上海、欧米人男性旅行者@カオサン、欧米人女性旅行者@ランブトリー通り
【旅行哲学】バックパックの大きさは、旅行者の旅の思想で決まる。
参考:日本人旅行者は、本当は、旅を楽しんではいない