カメラは持たない方がいいが、持つならすぐ取り出せるように腰につけておく。

【世界旅行者愛用のCONTAX-T2】
僕が最初の世界一周したとき、小型防水カメラも小型短波ラジオも持っていました(オマケに寝袋まで持ってたけどね♪)。
しかし、持っているのが面倒になって、そういう余計なものは、ロンドンから日本へ送り返しました。
つまり、世界一周中の写真は、途中で会った人が送ってくれたほんの数枚(ルクソールの渡し舟など)しかありません。
海外旅行をしていて写真を取るとなると、常に「この風景は撮った方がいいかな。このアングルは…、明るさは…」と、カメラの眼で風景を見る癖が付いてしまいます(20年前の最初のインド旅行をしたときがそうでしたね)。
また、現像にお金がかかり、整理するのに手間がかかり、さらには、友達に見せても喜ばれない。
自分でも(捨てるわけにもいかないので)一生のお荷物になってしまいます。
ですから、ざっくばらんに言うと、海外旅行の写真は取らないほうがいいです。
で、写真を取らないようにするためには、カメラを買わないこと。
なにしろ僕が写真を取り出したのが、コンタックスT−2を買ってしまったから。
そのころ日本では定価で、10万円以上しました。
LAで買うとカメラが日本よりも安いという話を聞いて、しかも、LAビバリーセンターのカメラ屋さんが「これは高いよ!(テメーなんかには手が届かないよっ♪)」という眼に反発したからでした。
貧乏人は、見栄を張ってついとんでもないことをしてしまうもの(「世界旅行主義」)ですね(涙)。
で、カメラがあると写真を取ってしまうので、適当に撮ってた。
いつの間にか本を出すことになってしまったので、それに使えるという意味ではラッキーでしたね♪
ただ、本に使う以外では、撮った写真を改めて見直すこともなく、全く役に立ってません(涙)。
特にフィルムカメラの場合は、現像して焼き付けてしまうので、そのあとが大変。
フィルムの保存、写真の整理が面倒。
僕はアルバムに整理していましたが、重いし、かさばるし、特に見直すわけでもないので、箱に入れてしまってあります。
それを取り出すのが大変なので、まずほとんど見ることがありません。
多分、そのうち捨ててしまうでしょう。
そこで、わざわざスキャナーを買って、大変な時間と労力を使って、デジタル化しました(涙)。
デジタル化したら、使いやすいので、自分の旅行記なんかに画像を付けています。
デジタルカメラは現像料金も要らないし、ダメな写真はすぐに消せるので、気楽です。
でも逆に、現像を考えずに、どんどん写真を撮ってしまうので、朝から晩まで写真の撮りまくりになってしまうのではないでしょうか?
それに、色がどこまでフィルムカメラ並みにきれいに再現されるのか不安です。
また、デジタルカメラは進化し続けているので、購入したらすぐに古くなるのも嫌ですね。
カメラを持っていきたいという人へのアドバイスをしておきます。
海外旅行でのカメラは、シャッターチャンスに出合ったら、すぐに取り出せるようにしたほうがいい。
わざわざデイバッグから取り出すなんてことは、旅をしていると面倒で出来ません。
しかし、泥棒から狙われるので、首や肩からはかけないほうがいいです。
僕は、腰のベルトにカメラケースをつけて、そこから取り出してさっと写真を撮って、すぐにしまうようにしています。
また、海外旅行では、ホテルの部屋や雄大な景色を撮りたくなるものですから、広角で撮れる物がいいでしょうね。
さらに、注意しておきますと、バックパッカーなどでボロボロの格好をしていて、しかし持ってるのが高価なカメラの場合。
これは、「いいカメラを持っているということは、もともとは金持ちか、かなり知的な人だな」と、判断される場合があります。
ですから、安っぽいカメラを持っていたら、そこで、旅行者のバックグラウンドまで安っぽく判断される可能性もあります。
そういう意味では、どういうカメラを持つかというのは、非常に重要な問題ともいえるわけですね。
ちなみに、カメラと時計は、大きく違います。
安っぽい格好をしていてローレックスを持っていると、とことん安っぽい人間だと思われます。
しかし、いいカメラを持っているのに、時計が千円のものだと、格好いいと思われます(これは世界旅行者の判断ですが)。
参照:デジタルカメラについて