小型のコンパス(方位磁石)
僕が本当の旅、つまり長期海外個人旅行に出たのが、1984年のネパール、インド、スリランカ、タイ旅行だった。
それまでも、何度も海外旅行には出ていたんだけれど、仕事やカップル旅行だった。

個人旅行で、タイ、ビルマ、マレーシア、台湾旅行もしていた。
でも、そのころで1泊1万円程度のホテルに泊まっていたので、本物ではなかったね。

本格的なバックパッカーになると思うと、準備も念入りだった。
そのころは、「オリエンテーリング」が少し流行っていたのかな。

インド旅行の準備として、オリエンテーリング用のコンパスを持っていった。
ところが、海外個人旅行というのは、とにかく荷物を踏んづけたり、放り投げたりと、ヘビーなことをする。
だから、インドに入ってしばらくしたら、オリエンテーリング用のコンパスは、あっさり壊れてしまった。

まあ、実際、インドにいたときは、コンパスは使わなかった。
しかし、海外個人旅行の途中でコンパスがあったらいいのにと思ったことは、何度かあるよ。

一度は、ロサンジェルスの真昼間に地下鉄駅を出たときだね。
ロサンジェルスは碁盤の目状の道路が走っているので、方向がわからないと、動きが取れない。

まあでも、僕は頭がいいので、バス停の番号を見て、方向はすぐにわかったけどさ。
これは、「間違いだらけの海外個人旅行」に軽く書いてあります。
僕は頭の中で常に自分の位置を考えているので、例えばニューヨークのような碁盤の目の通りがある町を歩くのは、全く問題がない。
僕は一度、非常に優秀な女性研究者とニューヨークを歩いて、セントラルパークへ入った。

そのとき、セントラルパークの中で、的確に方向を指示した。
それで、女の子が急に僕に恋したこともあったよなー(笑)♪
僕が本当にコンパスがあればいいのにと思ったのが、1999年のアジア横断旅行のとき。
天津からバスで北京に到着した。

そこで、燕京号で知り合った4人で、バックパッカー宿「京華飯店」に行こうとした。
ところが僕はタクシーを信じてなかったんだ。

だから、北京の地図はあったんだけれど、自分がどちらに走っているのかわからなくて、パニクったこともある。
このときは、コンパスがあればいいと思った。

僕は世界中を旅していて、まあだいたい、日差しや町の雰囲気で、自分がどちらに進んでいるかわかる。
でも、最初の海外個人旅行に出る人は、コンパスはあったほうが安心じゃないかな。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20080729#p4