コリンズジェム(Collins Gem)の安い小型辞書がバックパッカーの定番

世界旅行者は、英検1級、通訳ガイド資格(英語)ばかりか、TOEFLではほとんど満点近く取っている。
それだけではただ英語が上手だというだけだが、なにしろその上に「ケンブリッジ大学英語検定試験特級(CPE)」まで持っている。

これは、普通の頭の人はいくら勉強しても、いくら英語ができても合格不能、もともと頭がよくなければ英国人でも合格至難、というものすごい試験だ。
日本ではあまり知られていないが、ヨーロッパではチョー有名。

イギリスの語学学校に行って、「僕はCPEを持ってる」というと、語学留学している世界各国(日本人も)の女性が、みんな潤んだ目で寄ってくるというくらい、モテモテの試験なんだよ。

だから、世界旅行者は海外旅行をするのに、特に英語に関しては不自由はない。
ただ、海外旅行中は英語のペーパーバックを読むので、その中の単語でたまにわからないものが出てきて、調べるために辞書がほしいことがある。

そのとき使うのが、いつも一個持っている「Collins Gem English Dictionary」だ。
この小型の英英辞書は、ペラペラの紙に印刷されたビニール表紙の辞書なので、とても値段が安い。

日本でも1000円前後で売られている。
これを一個持っていると、安心だね。

例えば、僕の最初のインド旅行のときにも持っていて、役に立ったものだ。
【参考】 アグラフォートにて@アグラ/インド

辞書を引いていると、外国人旅行者が話しかけやすいってこともあるわけだよ(笑)。

また、英語の意味がわかると、コリンズジェムの他の辞書が自由自在に使いこなせる。
つまり英語を中心にして、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、ギリシア語、イタリア語などの辞書が使えるようになる。

これらの辞書は世界中たいていの本屋にあって、値段は千円程度。
だから、思い切り使えるわけだ。

英語の会話をするときには、辞書など使わず、自分の頭の中の単語を組み合わせていくらでも自分の意思を通じさせることが可能だ。
だから、辞書は必要ない。

でも、暇つぶしに読んでいる英語本や、美術館の説明、またいろんな場所で不必要に難しい単語が書いてあった場合には、英語辞書は絶対必要なんだよね。

最近は、電子辞書を使う人もいるようだが、これは本格的なバックパッカーは使わない。

まず、値段が高い。
次に、電池が必要だ。

さらに、蹴ったり、重いものを載せると壊れたりする(バックパッカーは荷物を放り投げたり、荷物に座ったり、荷物を蹴ったりするからね)。

それよりもなによりも、バックパッカーが電子辞書を使っているというのは、格好悪いんだよ(涙)。

電子辞書は例えると電卓みたいなものだ。
電卓を使っている人を見ても、誰も尊敬しないし、数学が得意だろうとも思わない。

紙の辞書は、そうソロバンみたいなものだね。
紙の辞書を使いこなすには、熟練が必要。

つまり、ソロバンが上手な人が暗算が得意なように、紙の小型辞書をあっさり使いこなせる人は、語学が得意だと誰にでもわかる。
ここがポイントね。

これに対して、レストランでうれしそうに「ジャパネットたかた」の電子辞書をいじっている人を見れば、だれだって「旅の初心者で外国語はほとんど話せない」と予想できる。

そういう馬鹿な日本人として旅をして、得することもあるんだけれどね。
やはり僕は、そんな他人のお情けにすがるような旅行はいやだ。

ここはスパッと紙製の小型辞書で粋にキメてほしいものだね(笑)。

【写真】コリンズジェムイングリッシュディクショナリー
【旅行哲学】どんなにボケても電子辞書の世話にはならないというのが、本格的旅行者の矜持
こちらのリンクで購入できます。 http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20070102#p1