『普通の日本人旅行者に、寝袋は必要ない』
海外個人旅行に寝袋が必要かどうか、これはもちろん、旅のやり方によります。
が、日本人の普通の海外個人旅行者で、寝袋が必要になることはほとんどありません。
欧米人の場合は、もともとキャンプをしたり、屋外で寝ることに慣れてます。
まず最初から、安い宿泊施設としてキャンプサイトを選んだりします。
例えば英文ガイドブックの「Lonely Planet」では、宿泊場所として、最初にキャンプサイトが紹介してあったりします。
しかし、日本人旅行者で、そんなことを考える人はほとんどいません。
山登り、トレッキングなどがメインの旅行の場合は、普通の海外個人旅行ではありません。
また、ちょっと山登りするための装備は、現地でレンタルできたり、購入できたりできるようになってます。
例えば、ネパールの軽いトレッキング、アフリカのキリマンジャロ登山などは、装備は借りれるようになってます。
ペルーのインカトレイルを歩く場合にも、装備は現地で調達できます。
僕が冬にネパールからインド、スリランカとインド亜大陸を南下した時、このときは寝袋を持って行きました。
寒いカトマンズの宿、リキシャーマンが凍死するという北インドを旅したときは、ホテルで寝袋に入って寝てました。
しかし、毛布が足りなくて寒いときは、ホテルに頼めば毛布をもらえます。
ですから、無理に寝袋を使うこともなったかもしれません。
本当に寝袋が役に立ったのは、トラックをヒッチハイクして深夜ジャイプールの駅に着いた時。
駅にはインド人がたくさん寝てましたから、僕も寝袋にくるまって駅のホールの床で寝ました。
ただこのときも、すぐにリキシャーマンが僕をたたき起こして、安ホテルまで連れて行ってくれました。
ですから、寝袋に入って、駅の床で寝たのは、せいぜい10分くらいでした。
西アフリカのマリの砂漠の中で、4WDが壊れた時、このときは、砂漠のど真ん中の小さな村に野宿しました。
いつも着ているアーミージャケットを羽織って寝て、寒さをしのげました。
ということで、僕は今、寝袋は持たずに旅に出ます。
普通の日本人旅行者は、寝袋で寝るような旅はしません。
でも、ちょっと肌寒い時、野宿をする時、その時のためには、アーミージャケットを持っていけばいいんですね。