詮索好きな人に絡まれるのを防ぐため、自分の経歴や旅に出た理由を適当に作っておく
基本的に、旅先の話は信用できないもの。
だから、僕は旅で出会った人の経歴など、自分からは相手の個人情報は聞かない。
自分の人生体験で、相手のことを多分こういう人だろうと、予想するだけだ。
相手の話を聞いてあげているうちに、相手が自分の話を始めることがある。
こういう場合は、たいていは本当のことなので、それを聞いてあげるといい。
「聞き上手であること」これが、本格的な旅人の性質だ。
ところが、中には変に詮索好きな人がいて、経歴や旅に出た理由、帰国後の計画などを強引に聞きだそうとする人もいる。
普通の人は強引な人に自分の個人情報を話したくないので、席を立ってしまうか、無視してしまうだろう。
ただ、旅行初心者は、ついうっかり、自分の本当の話をしてしまうかもしれない。
自分の本当の経歴や、勤め先などを海外で教えたら、なにかの時に名前や会社名を使われてしまうかもしれない。
例えば、他人が泥棒をして、つかまった時など、名前を使われてしまう恐れがある。
あとで違うとわかっても、もし、名前が使われて一度報道されてしまったら、そのあと、名誉回復は不可能だ。
また、面白そうな経歴だと、そこからしつこく質問攻めにあうことが考えられる。
まあ、焼き鳥屋で隣に座った酔っ払いのおじさんに、しつこく絡まれるようなものだ。
だから、そういう時のために、たいして面白くない、平凡な経歴を作っておくのも一つの手だ。
もちろん、相手が面白そうな人で、信用できると考えるならば、自分の本当のことを話してもいいのだから。
それではどういう経歴がいいかというと、自営業の米屋とか豆腐屋、また農業従事者なんかが考えられる。
これだと、「なぜ長期旅行をしているか」「帰国後どうするのか」「将来の夢は」などという、つまらない質問を完全に回避できるからね(笑)。
これは実は、海外でビザを取ったり、入国審査をするりと抜けるにも役に立ちます。
一応、ストーリーを考えておくと、なにかの時にすらすらと話せますから、とにかく一つ、適当な話を作っておくのもいいでしょう。