「つまらないと捨てた写真ほど面白いかも(涙)」

【故宮(紫禁城)内部の通りにて/1999年】
実はこの「故宮にて」の写真の他にも、もちろん「超特急アジア横断旅行(1999)」では、たくさんの写真を撮った。

ただこの写真を撮ったのが、大昔の1999年だ。
その時はもちろん、僕はフィルムカメラ(CONTAX-T2)を使ってた。

フィルムカメラの問題点は、現像焼付けに金がかかるってことだ。
だから、フィルムを10本も持っていけば、1本あたり千五百円としても、一万五千円かかる。

昔のように、ちょっと海外旅行に出れば、最低でも20万円から30万円かかる時代なら、その貴重な思い出のために一万円や二万円は、当然耐えられる値段だろう。
実際僕は、結婚していた女性とバリに行った時は、一枚あたり50円で焼付けしていたよ。

ところが、現在は、5万円もあれば海外旅行に出ることができる。
10万円あれば、かなりの長期の旅も可能だ。

そこで、だんだんと写真の現像代が大変な問題になっていた。
現像したフィルムをCDに焼くと、さらに金がかかるしね。

もちろん最初からデジカメを使えば、現像焼付けの心配はない。
だから、僕も今年(2007年)のRE-VISITING MAYAN RUINS(2007)では、デジカメでかなりの量の写真を気楽に撮ることが出来た。

この時は、友人のデジカメと僕のフィルムカメラを一緒に使ったんだけどね。
その時デジカメの完全な優位を確信したよ。

だって、僕の写真は芸術じゃなくて、僕がそこにいたという、ただの「証拠写真」なんだからさ。
手ぶれしていても、色が悪くても、とにかく僕が写っていれば、僕は満足だ。

今年の「西インド旅行記(2007)」では、デジカメだけで記録を撮った。
だから、写真だけで文章の少ない(だらだらした)旅行記が書けたわけだね。

皆さんいろいろとお楽しみいただいていると思います(笑)。

ところが昔の写真の管理が問題になっている。
つまり、昔のフィルムカメラの写真は、現像したフィルムがあって、そこに(たいていはサービス版の)写真がある。

この写真をどう管理するかが問題だった。
だから、ぼくはわざわざ高い金を払って、おそろいのファイルを買って、そこに保存していた。

でも、ファイルに保存した写真なんて、いまどき誰も見てくれない。
見せる機会もないし、自分でも、ほとんど見ることはない。

どうせ旅先で撮った写真なんかは、自分のブログやサイトにアップしない限り、人生ではおそらく二度と見ることはない(笑)。
それが僕が、最近、写真をどんどんアップしている理由なんだね。

それでだね。
実は、昔の写真をアルバムに保存するために、つまらないと考えた写真を、かなりの量を捨ててしまっていた。

ファイルを段ボールに入れていたが、その箱をしまう場所もないしね。
だから、三冊のファイルに入れておいた写真の1冊分の写真を捨ててしまった(涙)。

いま、旅行記を書こうとして、「確かあそこで撮った写真があったはずだよなー」と思う。
でも、その写真は捨ててしまっているんだよ(涙)。

ま、何を言いたいかというとだね、捨ててしまった写真をコンビニで一枚一枚焼付けしてもらおうってこと。
それを、スキャナーで取り込めば、もともとのネガも写真がなくても、かまわないんだからね。

いま、そういう風に考えています。
早い話、アルバムやファイルの写真は全部デジタル化しようってことです。

もちろん、全部のネガをCDに焼いてもらってもいい。
そっちの方がスッキリするが、金がかかる。

しかも、CDに焼いたところで、結局、使うのは1回だけだよ。
画像を全部コンピューターに読み込んでしまうと、CDなんか使わないよ。

最終的には持て余して、捨ててしまうことになる。

ただ今の時代、ネガからわざわざ一枚ずつ焼いてくれるかな。
もちろん昔はよくやったものだが…。

(報告)
今コンビニに行ったら、まだ昔のように、一枚ずつプリントしてくれるとのこと。
僕が行ったコンビニでは、一枚焼き付けるのに30円だって。

ただ、どれを捨てたのか、探すのが大変。
でもそういう方向でやってますから、新しい写真をお楽しみにね。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20071116