tt003 安い切符は神の啓示である。
世界旅行者がT&Tへの安い切符があることを知らされて、「困った」と思った理由がわかるだろうか。
僕の本「間違いだらけの海外個人旅行」の文庫版の「文庫化にあたっての後書き」を読んでいればわかるだろうけどね(まだ買ってない人は、急いで購入してください)。

世界旅行者は自分から旅に出ることを計画しない。
常に神が旅に出る時期と行き先を決定して、それを世界旅行者に告げることになっているのだ。

世界旅行者の第二弾「これが正しい海外個人旅行」では、ノンカーイ(タイ)からビエンチャン(ラオス)への陸路国境で、ラオスのアライバルビザが取れるという情報があったので、旅に出た。

第三弾「大人の海外個人旅行」では、アエロフロートのダカール(セネガル)往復切符が9万円だったので行くことになった。
現在はアエロフロートのアフリカ便はほとんどなくなった(もちろんまた再開するかもしれないけどね)ので、西アフリカへ行くためには高価なヨーロッパ経由便を使わなければならない。
それなら僕は行かないよ。
高い切符しかないところは、神が「行ってはいけない」と啓示をあらわしているのだから。

T&Tについても、普通は航空券が十数万円もするので、わざわざ行く必要のないところだった。
そう思っていたところに突然6万円の切符が出現する。

僕にはわかるが、これは神が「世界旅行者よ、T&Tへ旅に出なさい!」と命令しているわけだ。

先にも書いたように、T&Tへはものすごい時間がかかる。
だから、いくら切符が安くても行きたくないのが本音だ。

しかし神が行けというのなら、世界旅行者は行く。
それで「行きたくないのにT&Tへ行かなきゃいけないのか、困ったなー」と思ったわけなんだよ。

そこでこの切符の条件を調べてみると、安いだけあってなかなか使いにくいことがわかった。
次はそれを説明してみよう。

T&T#003
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20080726#p3