ギアナ3国旅行

ギアナ3国というのは南米大陸の東北端、陸の国境をベネズエラとブラジルに囲まれた3つの国、西からガイアナ、スリナム、仏領ギアナのこと。
もともとは、それぞれ英領ギアナ、オランダ領ギアナ、そしてフランス領ギアナ(今と同じ)と名前も揃っていた。
英領ギアナは独立してガイアナになり、オランダ領ギアナはスリナムとなるが、あれれ?フランス領ギアナはフランス領のまま。
これからも、フランスは一度領土にしたところを手放さない、しつこい国だとよくわかるよね。
このせいでタヒチやニューカレドニアに旅行しても、そこはフランス領だ。
なので、「世界旅行者協会」方式の数え方だと、旅行した国の数は増えないってわけなんだよね。

世界旅行者協会方式「世界の国の数」 
以前からこのギアナ3国の移動方法については考えていた。
例えばノートに、ギアナ3国の陸路での移動時間をメモっていたりする。
【世界旅行者は「ギアナ3国」について研究していた。その証拠のノート】
いろいろ調べてみた僕の印象では、この3国で特に興味を引くところはない。
ジャングルはほとんど未開発で、人が住んでいるのは海岸沿いの狭い地域。
海岸に沿って道路が存在する。
ただ川が多くて、そこに橋が架かってないので、移動しようとすると、川をボートで渡ることになる。
これがちょっと面白いところかもしんない。
ギアナ3国の国境もまた川になっていて、そこをフェリーで渡る。
この川がなければ、おそらく1日で、ガイアナからスリナムを通って仏領ギアナまでストンと行ってしまえるだろうね。
しかし、川があり国境があるというのは何かと時間がかかるわけなんだよ。
だって、川を泳いで渡ることは出来ないんだから。
川の国境を泳いで渡れても、入国スタンプがなければトラブルが起きちゃうんだから(涙)。
で、普通の国境というものはだね、一日中開いているわけでもないんだよ。
例えば、日本に入国する時刻にも制限がある。
お役人様の入管職員のみなさまが働いているときしか、入国はできないんだ。
特に問題らしいのがガイアナからスリナムの国境、コランティーン川を渡るフェリーが1日に1本だということ。
ガイアナ側の町スプリングランドで、早朝、ガイアナの出国手続きとフェリーの切符を買うために並ばないと渡れないらしい。
ガイアナの首都ジョージタウンからスプリングランドへは4時間程度。
だが、途中にバービス川を渡る部分もあり、この移動だけでも一日はかかると予測しなければならない。
だから、この国境越えの問題をいろいろと考えていくと、ギアナ3国を旅行するのは時間的にぎりぎりだっていうことになる。

実はもう一つ、とても大きなネックがあって、それは結局T&Tの首都ポートオブスペインからギアナ3国への航空便の問題だったんだよ。

T&T#005
【写真】T&Tのビール「Carib」と英語本
【旅行哲学】国境を越えるのはなかなか大変だ。