サンダル

海外の普通のホテルには、日本のホテルと違ってスリッパがない。
安宿になるともちろん、そういうものはないが、あったところで誰が履いたかわからないようなものは使えない。
これがけっこう大きな問題で、スリッパがなければ、シャワーを浴びた後など裸足で歩かなければならない。
スリッパよりもサンダルの方が、水切れもいいし、落ち着く。
そこで僕は海外旅行に必ずサンダルを持って行く。
ビーチへ行ったりする時も、もちろんサンダルは必要。
暑いところでは、町歩きをする時にも使える。
そこで、だいたいの日本人旅行者はサンダルを持っていくわけだ。
東南アジアを旅する旅行者なんかになると、最初から靴を履かずに、サンダル一つで旅をしている連中もいるけどね。
でもそれだと、バックパックを背負って、とっとと急ぎ足で歩くわけには行かないと思うよ。

サンダルはペラペラのビーチサンダルよりは、底の厚い方が履きやすい。
そうすると、サンダルだけでけっこうな荷物になる。
デイバッグだけで旅に出ようと考えても、デイバッグにサンダルを入れてしまったら、他のものが入りきらない。
僕がバックパックを持っていくのは、おそらくこのサンダルを運ぶためなんだと思うよ。

ホテルの部屋に入って、バックパックを開いて、サンダルを取り出して、靴から履き替える。
そこで、やっと落ち着いたって気がするのは僕だけじゃないと思うね。

日本人はどうしても、部屋の中で靴を履いていると落ち着かない人種だからさ。