tt022 バックパックからの盗難予防法

海外旅行に出る時、僕は荷物の量に関係なく、バックパックとデイパックの2つを持つことにしている。
デイパックはいつも手許において街歩きに使う。
もう一つの大きな方のバックパックは、外出するときに部屋に残して、ファスナーにきっちり南京錠をかけて、簡単な金庫代わりにするためだ。
僕はこれで大丈夫だと20年以上考えてきたし、実際無事に旅をしてきた。
ところが2000年の夏ラオスに行った時、あまりに荷物が少なくて、大きい方のバックパックがガラガラで頼りなかった。
なにげなくファスナーに掛けた南京錠の部分をファスナーに直角に横に引っ張ってみた。
すると、いや〜ん♪おかーさーん!
あっけなく、簡単に開いてしまった。
慌てていろいろ鍵のかけ方を試してみた。
が、バックパック、デイバッグに限らず、柔らかい素材で出来たファスナーの部分が柔軟なタイプのバッグは開く。
工夫をして隙間がないように南京錠を掛けても、ファスナー部分が開くんだよ。
ただ、中身が多くてバッグがパンパンに張っている場合は、開けるのも中身を抜くのも難しいようだけどね。
僕が今まで気が付かなかったのは、僕が常にバックパックいっぱいの荷物を持って旅をしていたからみたいだ。
ということは、博物館に入る時などにデイバッグにカギを掛けて預けても、中身は盗もうと思えば簡単に盗まれるということ。
これは大変な発見だ。
でも発見しても予防法がないのでは、心配が増えるだけで、発見しない方がよかったかも…。
2002年に上海から雲南省昆明に入った時、昆明駅の手前の商店街で、ペラペラのバッグ(写真参照)を見つけた。
日本でも百円ショップなんかでよく見かける頼りないビニールバッグだ。
その時思ったのだが、バックパックのファスナーもそんなに大きく開くわけではないので、「荷物を大きくまとめて置けば取られにくいのではないか」ってこと。
また、小物を入れたプラスチックバッグをまとめるにも便利かもしれない。
というわけで、買ってしまって以来、中国東北部(旧満州)やT&Tへ行ったりするときに使っている。
先にも言ったが、荷物が多くてバックパックが張っている時は開きにくいものなので、バックがユルユルの時は、隙間にトイレットペーパーやタオルなんかを入れて膨らませておけばいいと思う。
ま、このビニールバッグの理由も、バックパックに入れるものの体積を増やしているだけなのかもしれないけどね。
【写真】バックパックとペラペラビニールバッグ
